
吹奏楽×オーケストラ 新たな音楽の可能性


9月28日(金)に杉並公会堂大ホールにて開催される、吹奏楽曲を全部オーケストラで演奏する特別企画に先立ち、当団ではクラウドファンディングを実施することになりました。
クラウドファンディング特設ページは、こちら。
https://motion-gallery.net/projects/21stcot01
このクラウドファンディングにてご支援くださった方への特典としては・・・
・S席招待券
・公演のライブDVDプレゼント、ライブ音源の配信
・団員による楽器の個人レッスン
・音楽監督(僕)が自作した食品サンプル(笑)
など、様々なものをご用意しています。詳しくは特設ページにて。
さて、突然ですが、「吹奏楽」というジャンルの魅力って何だと思いますか?
日本の吹奏楽人口は120万人ともいわれ、また、全日本吹奏楽連盟の加盟している団体数は小学校~一般・職場まで合わせると約15000団体。日本は世界に誇る吹奏楽大国と言っても過言ではありません。
これほど多くの人が熱狂する「吹奏楽」。
一体、どこにその魅力があるのでしょうか?
ある人は大迫力のサウンドに魅了され、ある人は大勢で一つの音楽を創り上げる喜びに浸り・・・「吹奏楽の魅力」と言っても一言で語るのは到底不可能です。
僕はあらゆるジャンルの音楽を体感できる、というのも一つの魅力ではないかと思います。
吹奏楽編曲された作品を演奏することで今まで触れる機会のなかったジャンルの音楽に興味を持つきっかけになるのではないでしょうか。
例えば、フュージョン。吹奏楽ポップスの代名詞といえば、真島俊夫編曲「宝島」だと思いますが、この曲は元々インストゥルメンタルバンド「T-square」のオリジナル曲。
今の若い吹奏楽部員の中にはこの曲を真島さんのオリジナル作品だと思っている人も少なくないとか・・・吹奏楽部でこの曲を演奏して、原曲の方に興味を持つ方も多いようですね。
ちなみに、元々の「宝島」はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=192x_QjIXUI
やはりいい曲・・・。
また、ニュー・サウンズ・イン・ブラスの「グレン・ミラー・メドレー」や「シング・シング・シング」など、ジャズの分野も吹奏楽は網羅していますよね。僕も吹奏楽で演奏して「ジャズってかっこいい!」となったクチです。今も趣味としてベースを弾いているのは吹奏楽の影響ですね・・・

↑バンドでベースを趣味で演奏しています。
他にも、ディスコ系の曲もあれば、ロックやクラシック・・・吹奏楽部員たちはあらゆるジャンルの音楽を演奏する機会に恵まれています。
我々21世紀オーケストラが普段演奏している「クラシック」というジャンルでも多くの吹奏楽編曲があります。
有名どころでいうと・・・・(独断)
レスピーギ作曲 交響詩《ローマの祭》、《シバの女王ベルキス》
ラヴェル作曲 《ダフニスとクロエ》(第二組曲)
ショスタコーヴィチ作曲 《祝典序曲》
ワーグナー作曲 《エルザの大聖堂への行列》
あまりメジャーではないかもしれませんが、ハチャトゥリアン作曲のバレエ組曲《ヴァレンシアの寡婦》という曲があり、これは僕の中では、超おすすめ曲。
ここでは書ききれないほど、多くのオーケストラ作品が吹奏楽にアレンジされ、演奏されています。吹奏楽がきっかけでクラシック音楽に興味を持ったという人も多いのでは?
僕は大学院生時代はショスタコーヴィチを中心としたソヴィエト芸術の研究をしておりましたが・・・そもそもショスタコーヴィチの作品を初めて聴いたのは実はオーケストラの原曲ではなく、吹奏楽でした。
そういえば、自分の学生時代にも、吹奏楽で演奏したのをきっかけにオーケストラの原曲を聴いてみたいからCDを貸してくれ!と言ってきた友人もいました(笑)。
今まで触れたことのないジャンルの音楽を、吹奏楽をきっかけに触れることができる。とても素敵なことだと思います。
・・・では、その逆だったらどうなるのでしょうか?
「吹奏楽の人気曲をオーケストラサウンドに逆輸入したらどうなるんだろう?」
今回の企画はそんな素朴な疑問から始まりました。
吹奏楽の名曲を、オーケストラで演奏することによって、今までなかった新しい発見があるかもしれない。その曲の魅力を再確認できるかもしれない。吹奏楽をきっかけにオーケストラ曲に興味を持った人がいるように、この公演で吹奏楽曲を聴いたことにより、吹奏楽曲の魅力を感じてくれる人が現れるかもしれない。
かくいう僕も吹奏楽出身の人間ですから、この企画でホールにどのようなサウンドが響き渡るのか、今からワクワクが止まりません!
是非、吹奏楽ファンのみならず、多くの方に聴いていただきたい演奏会です。
21世紀オーケストラのメンバーと、持ちうる最大限の力で、最高の演奏をお送りすることを約束致しますので何卒ご支援を賜りたく、お願い申し上げます。
音楽監督 泉 翔士
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