
副科ピアノ実技試験終了

副科ピアノは、全専攻共通で2年間履修しなくてはならないピアノのレッスンなのですが、指揮科のみ4年間必修なのです。
なので学部3年である僕も必然的に、前期後期で年に2回、実技試験を受けなくてはなりません。
4年間必修ということはすなわち、1回単位を落とした時点で留年が決定するそうです。恐ろしい・・・
ちなみに留年して5年目の大学生活を迎えることを我々の音大では、「Fis年」と呼んでいます。
~解説~
学部の1年から4年を、ドイツ語音階に例えてC年(ド)、D年(レ)、E年(ミ)、F年(ファ)と呼ぶ。
留年などで5年目を迎えた場合、G(ソ)ではなく、Fis(ファ♯)という風に半音だけ上げて呼ぶ。
進学したわけではない、中途半端な立ち位置という不名誉な呼び名である。
そんなFis年になることが怖い僕は、死ぬ気でピアノを練習していました。
まあ、よっぽどのことが無い限り(暗譜が全然出来ておらず演奏もままならないとか)単位を落とすことはないのですが、油断大敵です。
どうでもいい話ですが、僕の同級生に2ページの曲のうち1ページしか暗譜しておらず、その1ページを完璧に演奏した後、2ページ目に差し掛かる直前で演奏をやめて起立・礼して試験を終えた強者がいますが、彼は落とされていました。
後期試験は自由曲なので、僕はグリーグのピアノソナタを弾きました。

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受験カード。
グリーグ作曲、ピアノソナタ 作品7 ホ短調。
あまり知られていないようですが、素晴らしい名曲です。
楽章は、急→緩→メヌエット→急という古き良きスタイルをとっており、
ホ短調で始まる楽曲が終楽章(4楽章)の最後、ホ長調の壮大なコラールで締めくくられるのはまさに圧巻。
オーケストラ曲の壮大なドラマを見ているかのようです。
数日前の記事で書いたのですが、僕は大学に入ってから極度の上がり症に陥ってしまい、今まで副科ピアノの後期試験の自由曲で、上手くいった試しがありません。
なので、今回は本当に最後の最後までプレッシャーで手汗が凄いことになっていました・・・
が、試験が始まり、審査員数名の前で弾き始めると・・・なんだかリラックスしてきました。
ここ2,3年で一番リラックスして演奏できた本番かもしれません。
一体どうしたことか、本人にすら分からないのですが、とにかく落ち着いて、楽しんで演奏できたのです。
ああ良かった。
そんなワケで、ようやく僕にも春休みが訪れました!!
4月の始業まで、時間はたっぷりあります。今度は何を弾こうかな~?
この試験を機に、少しずつでも上がり症を克服していけたらいいな、なんて感じました。
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グリーグ:ピアノソナタ